IntelliJ IDEA 9 Community Edition + Scala Plugin セットアップ手順
※(2009/12/14)現在は、IntelliJ IDEA 9 の正式版がリリースされています。Plugin Manager より Scala Plugin を正常に利用できるため、正式版の利用をお勧めします。
ちょっと前に IntelliJ IDEA がオープンソース化しました。Eclipse の Scala プラグインはまっとうに動かないので、これを機に Scala 用の IDE として、IntelliJ + Scala Plugin を使ってみようかと。
前に試したときは Scala プラグインが incompatible になってしまいうまく動いてくれなかったのですが、先日 twitter 上で親切な方(@tatsuya6502)に「EAP ならできるよ!」とおしえてもらった*1ので、さっそく私もインストール&セットアップしました。
事前準備
JDK が未インストールならば、http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp から JDK を入手してインストールしてください。
私は JDK 6 update 17 をインストールし、あわせて JAVA_HOME*2と PATH*3環境変数を設定してあります(たぶん IntelliJ IDEA の実行には関係ないので、未設定でも大丈夫かと)。
IntelliJ IDEA 9 Community Edition のインストール
以下のページから IntelliJ IDEA 9 Community Edition EAP を入手します。
Ultimate のほうは評価版なので 30 日しか使えません。常用するなら Community Edition のほうをダウンロードしましょう。
私は Windows ユーザなので、ideaIC-92.24.exe (build 92.24)をダウンロードしました。
ダウンロードした exe を実行し IntelliJ IDEA をインストールします。インストール自体はすべてデフォルトで問題ないかと思います。
この後手作業で Scala プラグインをインストールするので、インストール後に表示される「Run IntelliJ IDEA Community Edition」のチェックははずしておきます*4。
Scala プラグインのインストール
通常のプラグインであれば Plugin Manager からインストールできるのですが、Scala プラグインは Plugin Manager の Available にリストされていなかったので手作業でインストールします。
以下のページから Scala プラグインの最新版を入手します。
私が入手したのは scala-intellij-bin-0.3.200.zip (version 0.3.200) です。
zip の中身を IntelliJ IDEA インストールディレクトリ下の plugins ディレクトリ内に展開します。plugins ディレクトリ内に Scala ディレクトリが作成されていれば OK です。
デフォルトの場合、IntelliJ IDEA は C:\Program Files\JetBrains\IntelliJ IDEA Community Edition 92.24 にインストールされています。
動作確認
IntelliJ IDEA を起動して、Scala で Hello World!! してみます。
IntelliJ IDEA の起動
初回起動時は、前バージョンの IntelliJ IDEA の設定をインポートするか尋ねられます。インポートの必要がなければ「I do not have a previous version ...」を選択して [OK] をクリックします。
プロジェクト/モジュールの作成
次に、Scala のプログラムを扱うなプロジェクトとモジュールを作成します。
ほぼ、デフォルトのままで OK です。好みでプロジェクト名を変えるくらい。デフォルト以外にしている個所は赤字で表示しています。
- 画面左側の「Quick Start」から「Create New Project」をクリック
- 「New Project」ウィザードが表示される
- ウィザード 1 枚目: プロジェクトの種類を選択
- 「Create project form scratch」を選択
- [Next] をクリック
- ウィザード 2 枚目: プロジェクト名、およびモジュール種類などを入力
- 「Name」に 任意のプロジェクト名(scala-sandbox など) を入力
- 「Create module」にチェック
- 「Module Settings」の「Select type」に「Java Module」を選択
- 「Module Settings」内の各項目に適当な値が入っていることを確認
- [Next] をクリック
- ウィザード 3 枚目: モジュールのソースディレクトリを入力
- 「Create source directory」を選択
- 「Enter relative path to module content root」に「src」を入力
- [Next] をクリック
- ウィザード 4 枚目: 使用する JDK を選択
- [+] をクリックして「JSDK」を選択
- JDK のインストールディレクトリ(JAVA_HOME)を選択
- [Next] をクリック
- ウィザード 5 枚目: 利用機能として Scala を選択
- Scala をチェック
- [Finish] をクリック*5
「Hello World!!」プログラムの作成/実行
標準出力に "Hello World!!" と表示するだけのプログラムを作成します。
- 画面左端の「1:Project」をクリックしてプロジェクトツールウィンドウを表示
- プロジェクトツリー*6内の scala-sandbox/src ディレクトリからコンテキストメニューを表示し、[New]→[Scala Class] を選択
- 「New Scala Class」ダイアログの各項目を入力して [OK] をクリック
- 「Name」に 「HelloWorld」 と入力
- 「Kind」に 「Object」 を選択
- HelloWorld.scala を以下のように変更
object HelloWorld { def main(args: Array[String]) = println("Hello World!!") }
この後、エディタ上でコンテキストメニューを表示し、[Run "HelloWorld.main()"] を選択すれば、HelloWorld.scala がコンパイル→実行されます。
実行結果は、画面下部に表示される「Run」ツールウィンドウに出力されます。