Seasar カンファレンス

昨日は、Seasar カンファレンスに行ってきました。
印象に残ったり気になったところを箇条書きで。

  • HOT deploy
    • HOT deploy はイイ感じ。*1かなりスクリプト言語で作業している感じに近いのでは。
    • Java での Web アプリは、修正してから確認できるまでの作業コストが大きいのは激しく同意。ビジネスロジックや UI 周りのロジックはスクリプト言語(サーバサイドJavaScriptやGroovy(汗))で開発するようになるんじゃないかなと思ってたけど、HOT Deploy でそんな必要なくなった可能性大。
  • Teeda
    • Teeda で印象的だったのは、バリデーションの指定をアノテーションにより行える事と、Eclipse Plugin により HTML から Page クラスを自動生成できること。特に後者。
    • Page クラスの再生性は可能なのかな? GeneratioGap パターンとか。
    • セッションでは説明がなかったけど、Teeda で繰返し項目とかはどうするんだろう?説明にあった Grid 機能だけじゃ足りないような・・・
    • あと、style="..." の値を Page クラス自体が返すのはちょっと疑問。デザイン要素が Java コード内に入ってるのをなんとかできないかな・・・そういうものだと割り切って Page クラスを作った方が生産性が高いとか?
    • JSF を意識しないですむのは好感。
    • Stateless であることもイイ。でも、業務セッションに紐つくような情報はどこにいれれば・・・?短期的なものであれば hidden、長期的なものであれば DB なのかな?その辺りは実装者が自分で意識しないといけないのかな。
    • Page クラスから、画面仕様書のエクセルファイルとかを生成するプラグインを誰かつくらないかな?コレがないと、仕様書と Page クラスの内容が乖離するか、Page クラスの内容を変更するたびに仕様書の内容も修正しなければいけなくなり、「さくさく感」が失われるような。*2
  • Teeda + uuji
    • scaffold 作成デモはそれほど印象的ではなかったかも。ただ、プロジェクトに必要な設定ファイル等が初期設定済みの状態で用意されるのは大きい。
    • サービス層って無いのかな??Teeda の Page 内にビジネスロジックを書くのもアレなんで、その辺は実装者が普通に作れってことなんだろうかな・・・
  • Dxo
    • Dxo、実際に使って見ないとなんともだけど、Web アプリとかにありがちな、Bean から Bean への bean1.setXXXX(bean2.getXXXX()) みたいな値の受け渡しコードを大量に書かなくて良くなるなら、非常に嬉しい。
    • Dxo もインタフェースだけで実装は AOP で作ってくれる・・・んだよね?
    • ドキュメントはまだ?

全体的な印象としては、まるで MS 製品による開発のように、開発に必要なものはすべて用意するという感じです。
余計なところで悩んだり、迷ったりすることが無くなるので、生産性は確かにあがるかも。
あと、Eclipse の存在が重要ともおもった。Dolteng(どぅるてん、Eclipse Plugin です)があってこそ生産性を上げられるのかな。このへんも MS の統合開発環境を思い起こさせるかも。
MFC とか ATL とか(.NET は知らないんで(汗)) って、ライブラリとコンパイラがあればものを作る事はできるんだけど、VisualStudio があればもっと楽に作れるんで、そういうのと似ているかなと思ったり。*3

S2 文化?に染まれば生産性は確かにあがりそう。Teeda とか未成熟な感があるので、まだ仕事で使うのは怖いけどね。今後は割と期待できるんじゃないかと。

*1:Tomcat 自体にも昔からあったけど、あれはサーブレットクラスに対してぐらいしかまともに動かないし、Web アプリを丸ごと再デプロイしているような動きだったので・・・

*2:画面仕様書が必要無い案件って少ないと思うので

*3:MS の場合、設定項目が多すぎて、実質 VisualStudio 無いと作れないのに近いですが(汗